反射的に手が動いている

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 昨年、天皇陛下の心臓バイパス手術を担当した天野篤 順天堂大教授の朝日新聞2/27日(夕)の記事の一説。

 学生時代に手術に必要な感性をパチンコやマージャンで磨かれたと書いており、マージャンでは「頭脳と頭脳が闘う勝負の世界観を学んだ」とのくだりに感動した。父の心臓病を治したくて心臓外科医になり手がけた手術は6500例にも上り成功率は98%という。

 考え抜き、慎重にメスを入れると思いきや「手術で頭は使わない、目で心臓の情報を得ると、反射的に手が動いている」と表現している。もちろん半端な努力ではなく利き手じゃない左手で爪を切るなど訓練を怠らないとも書いている。

 勝負の世界観を学んだというマージャンは、一刻一刻場況が変化ししているなかで反射的な判断が勝負を制しているように私も思うことがある。

最後にこう書いている。
「年齢による衰えを防ぐには前を向き、地道に物事をやり続けること。好奇心と満足感が次へのエネルギーを生んでくれます」