代表挨拶

◆健康マージャンは健全なゲーム

 以前より日本にはたくさんのゲームが存在し、楽しまれています。その中でもとても多くの人が参加しているゲームとしてマージャンは広く知られています。しかしながら戦後、ギャンブルの道具として楽しむ人が増加し経済の高度成長とともにギャンブル性も増大し、結果としてマージャンというゲーム自体が誤解され偏見を持たれてしまう結果となりました。

 1988年にそのイメージを払拭しゲーム本来の面白さを広げる活動を目的として日本健康麻雀協会が設立され、数人の理事により東大卒の競技マージャン第一人者の井出洋介氏を支援し協力しあうことで健全なゲームとしての普及を目指しました。微力ながら私も設立当所からゲームが出来る人を対象とした「賭けないマージャン」=「健康マージャン」の普及に携わり、全国ランキング等の趣向を凝らす事によってゲーム本来の面白さが理解され、マスコミにもしばしば団体の紹介や「健康マージャン」が取り上げられるようになってきました。その結果、多くのファンが麻雀店に足を運び楽しんでいます。

 そして1998年には日本健康麻将協会が推進してきた中国とのマージャン交流の中で中国(当時の中国国家体育総局)が競技ルールを発表したことを契機に井出洋介氏の提案により中国表記である「麻将」を日本での賭けないマージャンの総称とし、団体名を「麻雀」から「麻将」に変更し安心して参加できる体制を整える活動を推進し、プロ団体、アマチュア団体、当会などが表記について賛同し現在に至っています。

◆初心者マージャン教室について
 高齢化社会の進行とともに今後もマージャンのできる方はより「健康マージャン」に参加されることと思いますが、近年要望の多い入門者への対応はいくつかの問題点があり、解決策が必要となっていました。入門受講者である一般市民(特に女性)では麻雀店へ入りにくい現状や地域による店舗施設の格差が現実にあります。

 この要望に答えるために受講者が安心して参加できる公共施設等を利用した行政主催のマージャン講座が徐々に開設されるようになりました。今後、住民サービスとして拡大することが予想され、どの地域でもスムーズな講座開設ができるためには信頼し契約できるマージャン専門の法人団体が必要不可欠となったため、NPO法人「健康麻将全国会」を設立いたしました。

活動内容は
1)教育された指導員(講師やアシスタントやボランティアなど)の派遣や育成
2)体系化されたカリキュラムおよび教材の提供
3)保管に適した用具の貸し出し支援

 まったくの初心者が将来、全国各地の「健康マージャン」に参加できるようになるまで安心できる公共施設を利用し、覚えていただきながら地域社会の交流を促進させることと、マージャンを教える事ができる地域の方々に「麻将」の意義をご理解いただき、指導員となって地域に参加できる体制を整え、皆がいきいきと暮らせる地域づくりに貢献したいと考えています。

NPO法人 健康麻将全国会
代表理事 金澤 喜重