牌がみえたらこんな事が(3)

 それはごく普通の局で起きたとんでもなく長い1局。但し全自動卓の山が上がりきる時にたまたま角の牌「發」がこぼれ落ちたことを除けば・・・。

「白」をポンしている私に対面からのリーチ。その後に私が中盤で「中」をポンしたことで一転、「あの角は發だったよなあ」との発言に緊張感がマックスに。

私が親で出目が7、上家の山の左側の上、それはハイテイ前の牌。

中盤でも發は1枚も見えておらず私もテンパイしておらず、發も一枚しかなかったが皆が警戒したのは見えた發を私がツモること。私はテンパイするためのチーで發単騎待ちのホンイツ小三元のテンパイ。下家は私のツモをずらすためだけにチーやポンをいちいち考え、他家は喰い仕掛けたことを想像して毎回、ツモ番を数えている。

 終盤には上家の打牌を下家がテンパイもしないのに「ポン」したことで私があと3巡程度だったと思うがリーチ者にあの「發」が行くこになりそうなので対面と下家で喧々諤々「そんなポンするな!」「冗談じゃない!大三元はご免だよ」

ついに対面に發が行くことになり私の役満ではないが跳満が確定し対面の打發に合わせ「ロン」。

と言ったら上家から声が被ったような「ロン!チートイ」

たった一枚の「發」がこぼれたことで、中盤から4人とも必死でツモ位置を確認しながらの1局。疲れたぁ~~~。